ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

ジャカルタでの日々。

ジャカルタでの日々が終わる。移住したばかりの時は、どんな形で終わるのか想像できなかったので、こんな形で帰るのかーと何ともいえない気分なのは事実だ。

性格なのだろうけど、ただ外国に住んで楽しければいいやってなれなかった。もしこれから現地採用として移住を考えている人は、仕事とそれ以外をどんなバランスにしたいか、ワークライフバランスを見据えてから転職活動をするといいでしょう。

生活を重視したいならば、どこまで責任を持たされるのか、仕事量がどのぐらいなのかなど、現地採用としての働き方がどうなるかをイメージしながら面接などに臨むといいかもしれない。ただ、やる気がないと見られてしまう可能性もあるため、どのように受け答えするかは重要だね。

僕の場合、どんなところに住んでいようと1日の大半を過ごす仕事環境が重要。そんなこと日本にいてもわかるわ!というありきたりな答えなのだけど、刺激に満ち溢れた異国での生活ならば、仕事はどうでもいいかもしれないとどこかで思っていた自分もいた。割り切れるならばいいのだけど、一緒に働く人や仕事の進め方、責任の重さなどが自分の想いと大きな隔たりがあると、刺激のある異国での生活でも耐えられないってことがわかった。

もちろん今回の場合は待遇も関係してくる。どんなに待遇は気にしないと言っていても、限度ってものがある。これから現地採用を目指す人は肝に銘じておいた方がいい。この点に関して僕自身の考えは甘かったと言わざるを得ない。ホイホイ仕事を受けてこなしてしまった部分もあるが、そんなに自分を安く売らない方が身も滅ぼさないだろう。

そもそも仕事そのものに全く不満はないし、顧客などとの関係も密になればなるほど、仕事が楽しいと感じていた。それでも退職を意識したのは、やっぱり会社環境に不満があったからになる。

会社を円満に退職できたかを問われれば、今回はそんなにうまくできていないだろう。自分ではそう感じている。退職の旨を告げてからの会社上層部の僕に対する扱いは、まるで腫れ物に触るかのようだったし、こちらも歩み寄るつもりもなかったから。

でも、一緒に実務をしてきた日本や他国にいる同僚たちからは、非常に有難い言葉をたくさんもらったし、いつでも戻ってきて欲しいという声をもらえたことも嬉しかった。一緒に働いていて楽しかったし、気持ちも良かった。彼らに対しては一抹の申し訳なさがあるのは事実。でも、今後も個人として付き合っていく人もいるので友人として連絡を取っていくだろう。

それに苦楽を共にしたローカルスタッフたちと過ごした日々はかけがえのない財産となった。前職も外資系にいたので外国人とメールや電話でのやり取りはあったけれど、今回は自分が外国人として異国で実際に働くこととなったので、助っ人としての役割を期待されていて緊張感を持ちつつも、仕事中はたくさん話していっぱい笑った。

こんなに笑いながら仕事をしたことは今までなかった。事務所内はいつもガヤガヤしていて、アットホームな職場ではあったな。ほんと楽しかった。今日もローカルスタッフは見送りにまで来てくれたし、そんな関係を作れたことが小さな自慢。彼らもこれからは一友人として付き合っていくので、ジャカルタには絶対遊びにくるし、連絡をしようって思う。

 

ジャカルタという都市はまだまだ発展していくだろう。若い人たちのパワーもあるので、刺激を受けたい人におすすめです。もちろんインフラ面で整っていない部分はあるし、貧富の差も目に見えてしまう。ホワイトカラーやブルーカラーの最低賃金は上昇し、インドネシアとしての物価も上がっている。しかし、道端の屋台で売られているNasi Gorengなどの価格はずっと変わっていない。この価格を変えてしまうと、生活できない人が出てくるからだろう。だから、ますます貧富の差は大きくなるリスクを感じる。それでも魅力的な都市であることに変わりはない。

これから海外に出たい人、出ることを考えている人はジャカルタという選択肢も是非加えてみてはどうだろうか。自分が住んで生活したからというわけではないけど、住んでいて面白いと感じる都市だからね。気温も1年を通じて30度前後だし、朝晩は夏の東京よりも涼しい。過ごしやすいって思うんだ。

 

帰国するとなって寂しさを感じている。ジャカルタでの日々は自分にとって大きな財産となったことは間違いない。うんざりした渋滞や大音量のアザーン、いつまで経っても進まないスーパーのレジやバーっとインドネシア語で喋り掛けてくるバイタクのおっちゃん、全部が愛おしくなる。

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毎日見ていたなんてことない風景が、いつか懐かしくなるだろう。

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そんな最後の夜は、ナシゴレンとバクソでした。インドネシア料理も大好きだし、これからも食べるぞ。

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そしてもちろん、これからの日本での日々ももちろん楽しみだし、やってやろうって思っている。

 

そんなわけで、このブログもここまでにします。ブログを通じたゆるっとした関係性は心地よくて、これからも今まで読ませていただいた方のブログにはお邪魔しようって思っています。そして、違う形でまたブログを始めるときはこちらにも何か書くので、そのときはまたよろしくお願いします。

 

今までありがとうございました。

 

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