ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

ジャカルタの電車(KRL)に乗りました。

以前から乗ろう乗ろうとしていたジャカルタの電車。MRTにはもう何度か乗っているのですが、昔からあるKRLにはまだ乗ったことがなかったので、やっとこさ乗車してきました。目的地はアンチョール。ここに水族館があるので、ちょっと行ってみたいと思っていたので、ちょうど良い機会でした。

このKRLですが、歴史はありまして、1925年にジャカルタの鉄道の電化が始まったそうです。この時はジャカルタからボゴールの区間となります。その後時間が空きまして、1972年に円借款を利用して、旅客輸送改善がスタート。1976年から電車の投入が実施され、さらに1981年に鉄道輸送計画が作成され、またもや円借款により鉄道近代化事業がスタートされました。これにより利用者も増えたそうです。

僕は職場に行く時、必ず踏切を通るのですが、朝の通勤電車は満員ですからね。東京で見る朝の電車と変わらないぐらいです。なお、KRLに使われている電車は日本の中古車ばかりで、どこか見たことのある電車が走っています。

乗り方は非常にシンプルでした。駅に行き、窓口で行き先を告げ、お金を払うだけです。この時、デポジットカードをチケットとしてもらいます。カードのデポジット費用として10,000RPと行き先までの運賃費用が最初に払う費用となります。このカードを持っていれば、乗るたびにチャージが可能です。ただ、毎回行くごとにチャージをしなくてはならないようで、SUICAのように事前にチャージができるというわけではないのかな。この辺りはよくわからなかったのですが、もしチャージできるところがあれば良いのにと思いました。ありそうですけどね。。チケットのカードはこんな感じです。

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無くさないようにしないといけませんね。今後も使うことがありそうです。

今日はTanjung Barat駅から乗車しました。目的地のアンチョールに行くには乗り換えが必要ということがわかったので、路線図を忘れないように写真に納めました。

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アンチョールまでは4,000 RP。非常に安い。Grabバイクで行くとなると、70,000RPぐらいかかると言われましたから、非常に料金としては安いですね。

チケットを購入し、自動改札を抜け、いざホームへ。

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ホームは至って普通ですね。でもこの駅には発車ベルがなく、気づいたら発車するような感じだったので、写真を撮っていたら1本逃しました(笑)。駅によるのでしょうね。他の駅では長い時間止まったり、駅員が見ていて合図をしてから発車していました。

時刻表は見当たらなかったのですが、ホームに電光掲示板はありました。

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思ったより本数はある感じがしましたね。

先に反対方面の電車が来たので、写真を撮りました。

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思いっきり、元々日本で走ってました!という感じの車両ですね。バッチリ日本語が書いてあります。

その後、すぐに自分が乗る電車もやってきましたので、乗車しました。車内はもうまさに日本の電車でしたね。広告がないぐらいでしょうか。

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ちょっと音声の高音がうるさくて耳がキンキンしましたが、立っていた場所の問題かもしれませんね。細かいことですけど。アナウンスは止まる駅を毎回、英語でも言ってくれるので、非常に助かりました。

席に座っているのは子供とそのお母さんやご年配の方々ばかりでした。よく見てみると、若い人が座っていて子連れのお母さんや年配の方が乗ってくると、すぐに席を譲っていました。寝たふりを決め込んで、ずっと座っているという人はいませんでした。そんなわけで、僕も車内がガラガラになるまで席に座ることはなく、ずっと立っていました。

ちなみにこの車両はサハ205系というものらしいです。全然電車に詳しくないのですが、先ほど調べてみると中央線や京葉線、山手線などでも活躍していたようですね。京葉線と武蔵野線の一部では現役なのかな。どうも1985年に作られたもののようです。

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こういうの調べて知っていくと面白いですね。鉄道ファンの気持ちが少しだけ理解できました(笑)。

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窓のところには「まさき」くんと見づらいですが「ゆきこ」ちゃんの名前が彫ってありました。どんな気持ちで二人は掘ったのでしょうか。ちゃんと仲良く今でも過ごしているのでしょうか。無駄な妄想だけが膨らみました。でも二人ともジャカルタでインドネシア人にこれを見られているとは思っていないでしょうね。

最初の目的地はJakarta Kota駅。ここで乗り換えて目的地のAncol(アンチョール)まで行く予定です。しかし、途中でけっこう止まりましたね。原因はよくわからないのですが、また止まるのかい!というぐらい止まっていました。けっきょくJakarta Kota駅には50分ぐらい掛かって到着。距離的にもそこまでないのに、何かあったのかもしれませんね。

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Kota駅です。非常にたくさんの人がいました。乗り換えをここで行うのですが、なかなか乗り換える電車が来なくて、けっきょく30分ほどこの駅で待ちぼうけ。ここからGrabバイクなどで目的地の水族館に行けば良かっですし、後々、そうすべきであったということになるのですが、それは後ほど。

家を出てから1時間半ぐらいでやっとアンチョール駅に着きました。ここから水族館に行くのですが、こちらについては明日書きたいと思います。電車の内容だけで、こんなになるとは思わなかった。

このKRLですが、時間は掛かったり、駅によってはチケットのチャージに時間を要することもあったりしますが、渋滞はないですし、涼しい車内にいられますし、空気の悪い道路をバイクで走っているわけでもないので、今後も活用をしていこうと思っています。特にKota方面へ出るのにはとても便利です。おまけに費用は安いですしね。乗ってみて体感できて、とても良かったです。

ただ、発車ベルのようなものがなくいきなり発車したり、電車とホームの高さが半端なく離れていたりすることもあり、日本の電車に比べると、ユーザビリティーは悪いです。

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この高さはえげつないですよね。車両の高さを考慮せずにホームを作ったからでしょう。そこまでお金を掛けられなかったのかもしれませんけど、何も知らずにいきなり日本と同じ感覚で降りると怪我をしますので、ご注意ください。

今回、ジャカルタの電車に乗ってみて思ったことは、日本の電車は本当に優しいということです。とても利用者のことを先回りしてくれています。だから遅延した時に駅員に怒鳴り散らしている人を見掛けますが、あんなことはもうやめて欲しい。お金を払っているのだから当然だ、という言い分もわからなくはないですが、でもそれはいつか自分にも返ってくるのではないでしょうか。

そして、自分のことは自分でする、自分のことは自分で守る。この当たり前のことを感じましたね。周りを見てどのように振る舞うか、初めてのジャカルタでの電車だったので、今日はいつも以上に神経を尖らせていました。もちろん、つまらない事故や事件に巻き込まれるのも嫌なので、自分の身を守るためでもありました。何度かこの電車にも乗るうちに慣れていってしまうのでしょうが、この気持ちは忘れてはいけないと戒めておこうと思います。

 

では本日の1曲はこちら。


HIVI! - Kereta Kencan (Official Lyric Video)

  

 以前も紹介した気がしますが、電車の内容なので、HIVI!の「Kereta Kencan」を。列車がタイトルに入っているという短絡的な理由なのですけどね。共に歩むことを列車に例えているような感じがします。HIVI!の中でもかなり好きな1曲。男女ヴォーカルの掛け合いがHIVI!はやっぱりいいですね。

 

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