ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

多宗教国家なインドネシア。

今日はGood Fridayという祝日でした。復活祭前の金曜日ですね。インドネシアはイスラム教徒が多数を占めますが、ヒンドゥー教徒もキリスト教徒も仏教徒、儒教徒もおり、宗教上の祝日はそれぞれの宗教であるのです。

様々な宗教の信仰が認められている多宗教国家なのですよね。僕のこちらの家族は皆さんカトリック教徒です。マナドがもともとの家族の始まりということもあります。マナドに行った時はモスクよりも教会の方を多く見ました。ジャカルタとは全然違うのだなぁと驚きました。

こちらの家族のInstagramやFacebookを見ると、イスラム教徒と一緒に楽しそうに写っている写真も多く見ます。とても美しい光景だなぁといつも思って見ています。どうしても世界を見ると、宗教の対立という問題は見受けられますし、歴史で見ても多くの悲劇が宗教によって引き起こされたことも事実です。

もちろんこれまでインドネシアでもテロリストによる事件がありました。そして、今後も起きないとは言えません。でも、僕がこちらに来てからは、宗教が違えど一緒に楽しく話している光景を見ることばかりでした。

そういえば2月に行ったボロブドゥール寺院は仏教施設ですからね。イスラム教が多数を占めていても、世界遺産として有名なのはここです。また、バリ島に行けばヒンドゥー教の寺院がたくさん見ることができるでしょう。今年、本当はバリ島に行きたいと考えていたのですがね、今の状況ではなかなか厳しそうです。

僕自身もKITASという「暫時居住許可証」を持っておりますが、(これがないと働けませんからね)このKITASを申請する時にも信仰している宗教は何かを書かなくてはなりませんでした。こういう時、とても困ってしまいます。祖母はキリスト教だったし、祖父は神道、父親は仏教なのですが、お墓があるのは真言宗のお寺なので、とりあえず仏教と書きました。

宗教の信仰というものを体感することなくこれまで生きてきたので、イスラム教との距離が近くなり、驚くことはたくさんありました。毎日のお祈りもそうですし、今月中旬から始まるラマダンもその一つです。

ただ、理解を示すことはできますから、何でも自分とは違うとなってしまっていては、特に宗教上のことであると大きな問題になります。まぁ、多様性を受け入れられないと、海外での生活はできないと思いますけどね。

僕はインドネシア人はとても優しいと感じています。もちろん、僕の周りという小さな世界でしか見ていません。でもそれは、多宗教が入り乱れている生活が当たり前なことも背景にあるのかもしれないと考えたことがあります。違うものを受け入れる土壌があるとでも言えばいいのでしょうか。

その昔、群島国家だし、新興宗教も違うのにどうやって国としての運営をしていっているのか?変な対立は起きたりしないの?ということをこちらの家族に聞いたことがあります。その時、年の近い家族の一人が「Very simple. We are Indonesian! It's all!!」と一言だけ言いまして、僕は清々しい答えに笑ってしまったのですが、そんなものなのだなと頷きもしたのですよね。

もともと多様性は受け入れることのできる素養は自分自身あったとは思いますが、こちらにきてからより一層、その思いは強くなったと感じます。まぁ、自分自身がクォーターというのもどこかにあるのではないかと言われることもあります。でもそれは関係ないと個人的には思っていますけどね。

ただ、これまでイスラム教にはあまり触れてこなかったので、この昨年移住してからの日々は新鮮でしたし、教えられることも多かったですね。自分で体感する方が多様性はより身に付けられるのではないかと考えます。

今日からジャカルタはまたCOVID-19の締め付けが一段階、厳しいものとなりました。でも、他のことを書きたいなと思い、このような話題にしました。外に出たいですねぇ。

 

ということで、本日の1曲はこちら。


Thundercat - 'Dragonball Durag' (Official Video)

  

Thundercatの新譜から1曲選びました。先行シングルとかになっているのかな?ちょっとその辺りはノーチェックなのですが、アルバムはざっくりと聞きました。やっぱりかっこいいですね。このPVはちょっとおちゃらけてて笑ってしまいましたけど。

 

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