ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

対面で話すことが全てではないのかもしれない。

緊急事態宣言が解除されてから、初めての月曜日。でも、僕は相変わらずインドネシアに戻る見込みは立っていない。まだ先ではないか、という気もしている。慎重にならなくてはならないのだけど、正直いつまでこの生活なのかがわからないので、少し疲れも感じている。

先週末の土曜日は馴染みの店に顔を出し、これまた年末ぶりに何人かに会うことができた。街も人混みが戻ってきていたし、お店もそれなりに人が入っていた。もちろん、営業時間や人との距離は気にしているようであったが、やっと経済が回り始めるという感じはした。

久しぶりにじっくり、馴染みのお店で食と酒を堪能したが、それ以上にその酒場で初めて会った人との会話がとても楽しかった。人と人が直接話すことってこんなに楽しかったかと思うぐらい。もちろん、多少お酒で酔っていたというのもあるだろうが、ご年配の方々だったが、こちらに話も合わせてくれるし、話も聞いてくれた。

この直接話すことを「臨場性」と表現されている精神科医の斎藤環さんが書いているnoteがとても面白かった。「人と人は出会うべきなのか」というタイトルで、臨場性の価値がCOVID-19によって問われつつある、というような内容だ。

この臨場性をどこまで回復すれば良いのかということを最後に問いかけていた。僕はそんなことは考えたことがなかったことに気がついた。人によっては、人と直接会うことが圧力であったり、侵入されたと感じてしまうこともいることを全く無視していた。対面性の大切さばかりを強調していた。これは反省しないといけない。

斎藤さんは「臨場性は暴力である」という言葉も出していた。どきっとする表現だが、裏返せばそんな見方もできる。優しさも暴力になるということだ。ある意味、お節介のようなものなのかもしれないが、人によってはそれ以上であろう。そうかと思わず唸ってしまった。

確かにオンラインだけで全て済ませられるのであれば、それでいいという人もいるであろう。そういう人を無理に外に出し、会う必要性は本当にあるのか。思わず考えさせられる内容であった。

ただ、それでもやっぱり僕は人と対面で話すことがこれからもっと、貴重で大切なものになるのではないかと考えている。でも、この考えを人に強調することは控えようとも同時に思った。どんな相手なのかをまずは知ることが必要だ。

実際、顔も見ない相手と仕事ができてしまっている。僕自身もメールとチャットだけで、やり取りをしている相手は現実にいるし、それはそれで別にコミュニケーションに支障はない。ただ、それ以上のことを相手に求めていないからだとも思う。

相手との関係性なのだろうな。いや、相手に自分が求める関係性になるのか。少し難しいことを考えてしまったけれど、これから先は対面することが大切と考える僕にとって、この内容はまだまだ考えていきたい。

 

ということで、本日の1曲はこちら。


Kings Of Tomorrow feat. Alex Mills - White Flag (Sandy Rivera's Extended Mix)

まだiTunesでは発売していないようなので、YouTubeだけで聞いてみてください。Kings Of Tomorrowの新譜になるのかな。まったりした歌ものHOUSEです。Kings Of Tomorrowはだいぶ前から知っているのですが、最近の曲の方が好きだと感じますね。これは何なのだろう、感情が入り込む曲が多い。このWhite Flagという曲も、女性のヴォーカルが映えていて、好みです。うまく使いたいですね。

 

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