ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

移住して3ヶ月を過ぎていました。

当たり前ですが、旅行と移住は違うものです。これまでずっと日本、それも東京近郊でしか生活をしてきたことがない自分にはとてもイメージをすることはできませんでした。2月からジャカルタに移住し、あれよあれよと3ヶ月が過ぎました。仕事を中心に日々を送っているので、これもまた当たり前ですが、遊びに来ているのではなく、それも現地採用という形でこちらに来させて頂いておりますので、仕事へのプレッシャーは自分自身で感じております。全然違うとは言わないけれども、業界は違いますし、同じ営業職でも動き方や立ち居振る舞いも変えなくてはなりません。正直、ストレス(いい意味でも悪い意味でもです)がないと言えば嘘になりますが、これもまた人生においての勉強と思い、何もかもをも受け止めようとしております。日系企業に勤めているので、基本的には日本にいる感覚と仕事上は同様ですし、社内の組織も日本と同様ですが、どうしても本社との距離は感じざるを得ません。でも、来てみないとわからないことが多いですね。年齢に関係なく、飛び込んでみて良かったなぁと本当に思います。

 

インフラが整い、安全で、コンビニに行けばある程度のものは揃うし、夜も明るい東京という街は、いざ海外に出てきてみて、とても便利で発展している街なのだと感じられるのも、こちらに来たからでしょう。もちろん、日本の田舎と言われるところに行ったとしても、同じことを考えたかもしれません。しかし、言語も違う、宗教も違う、慣習も違うという土地に来たから、より一層感じることができていると思います。そして日本には多くの友人がいますし、当然親兄弟、それにまだまだ祖父母もいる中で異国に来ているので、SNSなどでみんなが楽しそうにお酒を飲んでいたり、集まって遊んでいる様子を見ていると「いいなぁ、本来なら自分もここにいただろうなぁ」と思わないと言ったら嘘になります。それでも、恐らくそのまま日本にいたらいたで、自分自身に不満も溜まっていただろうなと思います。全く違う環境に行くことを望んでいた自分がいたからこそ、出てきたわけです。中途半端に日本国内、それも関東近郊以外での転職をせず、海外に来ていて本当に良かったとこの3ヶ月、しみじみ感じています。実は沖縄や離島が好きだったこともあり、そのようなところで働いてみたいとも考えていて、情報収集をしたり、実際に相談会のようなものに足を運んだこともありました。でも、何か違うなぁと感じて一歩を踏み出せませんでした。どうしても、沖縄や離島は遊びに行く場所という捉え方が抜けていなかったのだと思います。

 

海外移住をした生活をテーマに僕はこのブログを書いています。しかし、僕は大手を振って海外移住を人に勧めることをしません。それはある程度、何かを捨てる覚悟は必要だからです。これはそれなりの決断です。単なる海外への憧れだけで来てしまうと、一気に崩れる恐れはあります。言語も学ばないといけないし、その国の慣習や環境にも慣れることはストレスでもあります。もちろん、何を目的に来るかですが、仕事をしに来るのであれば、まずは仕事のことを考えないと、生活そのものが成り立ちません。遊びではないですからね。そして、これまで築いてきた友人とも簡単には会えなくなることは、けっこう寂しかったりはするものです。これは本当にこっちに来てみて思いました。そんなことないだろうって思っていたのに、全くそんなことはありませんでした。留学のような形であれば、共通の目的を持った人たちが集まるので、自然とコミュニティもできるでしょうが、仕事の場合は仕事関係以外の付き合いを作るには、自分で動いて、見つけないといけません。でもね、距離的に遠いからって、そんなことで終わってしまう人間関係であれば、それまでのものなのだと割り切ることもできるでしょうし、今はインターネットが発達しているので、連絡は簡単に取ることができます。だから、人間関係はそこまで重要ではないかもしれません。でも、実際に再び会った時の時間は大切にしたいなと、3週間後の一時帰国を目前にした僕自身は考えています。

 

たかだか3ヶ月を来てみただけで、正直まだまだ必死です。仕事も初めてな内容だし、環境にだって慣れたとは言えません。言語もまだまだ覚えられていないし、意思疎通も日本のようにはいきません。でも、その不自由さが楽しかったりもするのです。全部が全部、簡単にできてしまうよりも、どうすればいいのだろうと考えながら過ごしていくことは、けっこう楽しい。そして、ある程度はしょうがないやと諦めたり、適当にしたり、前向きになれることも大切かもしれませんね。そうでないと、少なくともインドネシアではやっていけないです。

 

たまにはこういう思ったことを書くこともいいかなと思い、とりあえず書いてみました。でも、このようなことは今後もたまに書いてみたいですね。まだどうして移住したかの核心部分はこのブログには書いていませんし。何でジャカルタだったのかもね。これはまた今度。

 

では本日の一曲はこちら。


Bengawan Solo - Gesang (Official Video)

  

こちらはKeroncongの代表曲と言われているものです。ブンガワンソロとは「ソロ川」の意味でして、この川はジャワ島に流れる最長の川のことです。1948年には松田トシさんという方が日本語でカバーもしているみたいです。その他、市川崑監督の映画「ブンガワンソロ」でも使用され、さらには黒澤明監督の「野良犬」という映画でも挿入歌として使われているようで、日本でも馴染みのある曲のようですね。クロンチョンはまだまだたくさんは聞けていませんが、優しいですよね。やっぱり土着の音楽を知りたいというのは欲求としてあるので、掘り下げてみたいと思います。

 

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