ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

海外メディアに触れること。

昨日、日本では外を自由に走れていいや、わーい!みたいなブログを書いたのですが、そんな翌日にこんな記事を見つけて、おおぅ。。となりました。

www.fnn.jp

走っていると大きく息を吐き出すのですが、自分の背後に螺旋状の気流ができており、口から吐き出された息と共に唾液がこの気流に乗って飛び散り、2m後ろにいても、飛沫を受けてしまうという内容です。ジョギングの場合だと、10mは距離を空けていないと飛沫が飛んでくる恐れがあるとのデータも出ているそうです。

早速この記事やその他日本メディアの報道を元に、ジョギングは危険だー!という人たちが出てきておりますね。確かにいい気分はしないかもしれませんし、何よりも不要不急の外出を自粛しなさい!ですからね、ジョギングなんて全くそうではないだろうと。

そんなわけで、この同調圧力にはどんなに声を上げたところで勝てないだろうと僕は思っているので、ジョギング時にはマスクをしようと決めました。多少、身体を動かすことはいいとも言われているので、とりあえずまだ止めることはしません。

でも、この話は本当かいな?とも感じていますし、こんなこと言ったら、コロナウイルスが消えても他のウイルスを撒き散らすかもしれないので、ジョギング禁止!なんてことになってしまうのではないかという危惧が湧いてきます。

そこで、この研究はどうもベルギーとオランダの大学が共同で出したものとのことなので、海外メディアを見てみることにしました。まず見つかったのはWIREDの記事。

WIREDの記事内容について

www.wired.com

確かにランナーやサイクリストが他人を追い越す際、注意が必要ということがまずは書かれていました。しかし、どうもそれだけでは無さそうです。非常に長い記事で、Google翻訳も使いながら読み進めました。書かれていたことを簡単に要約します。

  • 本内容は、まだ未発表の論文であり、査読(専門家による評価・検証)されていないものである
  • データの欠如といった批判もあるものの、先にSNSで取り上げられ、報道機関も取り上げた

  • この論文内では、ランナーやサイクリストに対し、マスク着用の義務については触れていない

  • 論文作成者も報道による情報の広がりには手を焼いている 

  • 論文作成者はそもそも走ったり、自転車に乗ったりすることをしてはいけないとは言っていない
  • この研究はサイクリストを取り巻く空気の流れについて焦点を当てている
  • 横風、向かい風、追い風については計算ができていない
  • 運動中の感染リスクについて推定するものではなく、呼吸粒子の空気力学について言及している
  • 時速18マイルで自転車に乗るときは65フィート、1マイルあたり6分44秒のペースで走っているときは33フィート、または通常のペースで歩くときは16フィート離れていれば、呼吸内の水滴は付かない
  • 呼吸粒子がどこに落ちるのかを正しく判断できたわけではない
  • 今のところ、屋外において人から人へコロナウイルスの拡散についての報告はない
  • 香港大学と東南大学による研究の中で、318件の3人以上の集団感染が見られるケースにおいて、1件だけ屋外によるものという研究もあるが、こちらもまだ査読されていない
  • ランナーやサイクリストからの感染の可能性については、まだわからない
  • 研究者の間でもウイルスが空気を介して広がる可能性については、議論がある
  • 咳などで吐き出されたウイルスはすぐに落ちるという学者もいれば、長い時間滞在し、感染リスクを生み出す可能性があると主張する学者もいる
  • 運動免疫学者は1日30分から60分の運動が、より免疫を上げると言っている

結構な量になりましたね。。英語をしっかり理解できているわけではないのですし、英語が堪能な方が読めば、もっと違う情報が出てくるでしょう。とにかく僕自身が読めたものは上記です。

他にも記事がないかを探したところ、Mediumに書かれているものがありました。

Mediumの記事内容について

medium.com

こちらの記事はざっくり言って、先ほどのWIREDのものとそんなに大差のない内容でした。ただ、面白かったのが記事内にリンクが貼ってあり、研究論文発表者に対し、17つの質問を出しているのですよね。

medium.com

Why in times of COVID-19 you should not walk, run, bike close bedind each otherということで、COVID-19の時代に互いの後ろを歩いたり、走ったり、自転車に乗ってはいけないのか?というタイトルで、質問を投げかけています。気になった内容だけ要約します。

  • 調査の目的は、歩いたり走ったりした時の適切なSosial Distanceが1.5mで良いのかどうかを知るため
  • 疫学的な結論については無い。この研究は、特定の社会的距離または飛沫感染に関連する内容については結論を導き出せていない
  • この研究は医療専門家によっては行われておらず、4人のエンジニア(2名の民間エンジニア、機械エンジニア、航空エンジニア)で行われた。ただし、そのうちの1人はEU当局のeHealthエキスパートであり、さらに米国の医療当局者には公開前に情報を提示している
  • あくまでもこの研究は空気力学研究が目的であり、ウイルス学研究ではない
  • この研究はウイルス学の研究者からも注目され、今後異なる分野でのコラボレーションが起きる可能性もある
  • 非常に近い距離で運動をするのであれば、マスクを着用することは愚かな行為ではない
  • 調査形式に対する個人的な攻撃や判断をするメディアがあり、驚いた。空気力学の専門家でもない人に尋ねると、厄介な状況が起きる
  • ウォーキングやランニングは身体的及び精神的な健康の両方に寄与するので、運動自体は止めるべきではない。ただし、本当に社会的距離が1.5mでいいのかどうか、この検証を続けていく

こんなことがざっくりと書かれていました。

海外のメディアに触れよう

このブログで紹介した欧米メディアの記事について、僕自身も抜粋しているし、正直理系の内容も多くて理解できていないものもあります。英語力ももちろんですね。そのため、この情報をそのまま鵜呑みにもして欲しくはないのですが、日本のメディアからだけでは得られない情報はたくさんありました。ジャカルタに移住してから感じることの一つに、日本メディアだけで判断をすることは、とても危険です。

これは過去にインドネシアのことを書かれた日本メディアの内容を目にすると、ちょっと違うのになと感じることが何度かあり、その時に日本メディアだけに触れていてはダメだなと考えるようになりました。確かに英語を読むのが大変な部分もありますが、今はGoogle翻訳という強い味方もいるので、だいたいの内容を理解することはできるはずです。

これはしっかり報じないメディアが悪いという言い方も理解はできますが、自分で調べる癖を付ける必要があると思います。だって、今は簡単に元々の情報に辿り着くこともできるし、それを読む手段だってありますからね。人のせいにしている場合ではない。

一言では言えない事柄が非常に多いのに、切り取った結果だけで判断をしていくのは問題ではないでしょうか。気になったら調べる、これは自分自身も継続していきます。

でも、冒頭で言いましたが、同調圧力には勝てないので、僕はしばらくマスクを付けて走ります。この同調圧力は非常に厄介ですね。。何ともし難いものでもあり、これに対しては答えがありません。どんどん息苦しさを上げていっている気もしますが。。。

走るのは免疫力を上げるためです。多少は動かないと、どうも身体の調子は良くならないので。。

まぁ、自身がマラソンランナーでもある山中教授もバフつけよう!って言っているし、このような著名人に言われてしまうとね、どんなに論理的に話しても普段の生活ではなかなか通じないでしょうからね。。

iPS山中教授「ジョギング中も感染注意」呼びかけ

 

ということで、本日の1曲はこちら。


Las Salinas (Original Mix)

  

Brankmannというアーティストが最近出したものとなります。たまたま見つけたものですが、空間系の広がりのある音が好みです。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ ジャカルタ情報へ
にほんブログ村