ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

海外で働くことの厳しさのようなものを目の当たりにしている。

本日からレバラン休暇ということで、今日は客先からのメールは1通だけ。ローカルスタッフは多少働いていたようで、メールが2人からあった。ずっと在宅が続いているので、休暇と言われてもそこまでではないと彼らも感じているのかもしれない。

基本的には故郷へ帰ることは禁じられているので、今までのレバラン休暇とは全く様子が違うはず。僕自身は現地にいないので、どんな感じなのかはわからないけど、話を聞いているとそんなイメージを持った。

もともとこのCOVID-19の騒動がなければ、僕自身も今日の現地時間8時の便で香港に飛び、トランジットして20時着で成田空港へ来るという予定を組んでいた。そして2泊して、土曜日からはカナダのモントリオールへ飛んで、休暇を楽しもうと考えていた。

モントリオールには昔馴染みがいるので、彼にお世話になりつつ、途中2泊3日ぐらいでニューヨークへ行こうとも考えていた。東南アジアばかりにいる僕にとって、写真で見るカナダやニューヨークの景色はとてつもなく洗練されていて、楽しみで仕方がなかった。

いろんな人も紹介してくれるということであったし、そんな出会いもある旅はなかなかできないので、かなり待ち遠しかったのですけどね。この休暇のために仕事を頑張ろうと思っていた時もあったから。

しかし、2月に入り雲行きが怪しくなり、4月にはもう無理だとなった。幸い航空券は予約のみで費用の振り込みをしていなかったので、キャンセル料の発生はなかった。この事態で航空会社や旅行会社は苦しいだろうけれど、ここで取らなかったことは有り難かった。

帰り道はドーハ経由でジャカルタに向かう便を取っていたので、これもまた楽しみだった。そんなわけで、飛行機で地球1周の予定だったのだけどね。また絶対に行こうと強く思う。

でも、海外旅行は気軽に行けるようになるのはいつだろうか。まだまだ先のことかもしれない。今日、日本では近畿3府県の緊急事態宣言解除が発表されたが、まだ旅行は控えるように言っているし、何よりも海外からの入国に対してはまだまだ慎重であろう。当然、そんな声も出ている。

ワクチンの開発や集団免疫の獲得までは、人との接触を減らし、マスク着用を続ける必要があるというニュースも見た。自粛ではなく、習慣とする姿勢が必要とも。確かにこれは日本のルールとしては継続できるかもしれない。でも、海外からの観光客に守るよう徹底するのは、困難だと思う。

個人の判断だけではどうにもできないのが、なかなか難しいところですね。海外からの入国は、それぞれの国でも慎重になるはず。9月に一度私用で日本に一瞬だけ帰る予定だが、黄色信号は出ている。さらに、年末もまた日本に帰国するつもりだけど、それさえも危ういと考えている自分もいる。今は最悪のことも想定しておいた方が良い。一度日本を出たら、しばらくは帰って来れなくなるかもしれない。

海外で働くことの厳しさのようなものを今回目の当たりにしている。移住前からそんなリスクはあると頭では分かっていたけれど、いざ直面するとなかなか考え込んでしまう。ましてや、ウイルスで出入国が難しくなるとは全く想定していなかった。

まだまだジャカルタに戻る算段は立っていない。戻りたいし、その時になれば戻る。でも、ある意味、しばらく日本に帰ることはできないかもしれないという覚悟を持っておきたい。何ていうか、とてもしんどいのだけど、そのぐらい思っておかないと、いざという時の対応ができない気がする。

特に、周りにも心配をかけてしまうし、我慢をさせてしまうことが辛いのだけど、これに関してはごめんなさいとしか言えない。

でも、今回のことはいろいろと自分の中でも考えさせられている。海外で働くことは楽しいし、刺激もたくさんあるし、学べることも多い。もちろんしんどいことも多いけれど、全てが経験なので、とても前向きに取り組める。

ただ、そればかりではどうにもできないこと、自分のことばかりを考えていればいいわけではない事態が今回浮き彫りになった。これは自分にとってはとても大きな出来事。もちろん簡単に日本への本帰国を考えるわけではないのだけど、親の心配なども実際問題あるので、どこかで向き合う時が来るのだろう。そんなことを実家にいながら思う。

 

何だか昨日今日と少し暗い話題ですが、全然そこまで落ち込んでいるというわけでもなく、いや、BE-WAVEの閉店はやっぱり残念で言葉はないのだけど、身体は元気です。インドネシアは祝日だけど、日本は平日で、変な気分ではありますけどね。

 

ということで、本日の1曲はこちら。


Alone / 田中知之 Tomoyuki Tanaka

  

田中さんの新譜。先月出たのかな。初めて聞いた時、少し驚いた。これまでと全く違うテイストだったので。正に今の音なのかなという感想を持った。ずっとAloneというボイスが続き、最後に一言、Nobody's Aloneという一言があって、「みんな今はクラブにも行けないし一人だよね。みんなが一人なんだから、一人ではないんだよ」というメッセージソングなのかなと思った。田中さんのインタビュー記事を見たら、やっぱりそんなことが書いてあった。もう少し深い内容でしたけどね。

記事では、DJの1曲目またはラストにこの曲を使うというようなことも言っていた。そう言えば、どんなにフロアに人がいようと、音に入り込んでいる時はそう言えば一人だよなってふと思った。音を全身で浴びることを目的にクラブに行くことだってあるのだから。そんな時は一人だよな。でも、一人ではないんだよな。考えさせられるトラックですね。

 

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