ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

正解がない中で模索をしている皆さんには頭が下がります。

ジャカルタのBarやClubもそろそろ動き出したのかと思い、ZodiacのInstagramを覗いてみた。なお、ジャカルタのクラブ情報はInstagramが一番早いし、情報量が多いと思う。他の海外のクラブもそうなのかもしれない。ホームページを持っていないハコが多いのではないか。とくにInstagramは写真情報とテキストである程度のことを伝えられる強みはあるよね。

そんなわけでZodiacのInstagramのアカウントを見たところ、しっかりありました、COVID-19に対する店での対策。

 
 
 
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ZODIAC Space & Bar(@zodiacjakarta)がシェアした投稿 -

 バッチリ書かれていますね。店からメッセージを出すことはとてもいいよね。地味なところだけど、英語で書いてくれているのが外国人には有難い。インドネシア人だけでなく、けっこう外国人も来ることが多いからだろうね。スタッフも英語できるし。

一応、かんたんに翻訳しときます。

  • 検温して、37.5度以下でないとスタッフも客も入店不可
  • 客は名前と連絡先を書かなくてはならない
  • 飲食以外はマスク着用、スタッフは常に着用
  • 席の移動不可(ジャカルタのクラブには机と椅子がある)
  • 消毒剤を持っていることを推奨、店でも常備
  • ソーシャルディスタンスを守る
  • 敷地内での写真や動画撮影の禁止
  • メニューはQRコードで見てもらう
  • しばしば店内を清潔に保つために清掃を行う
  • 予約を推奨

というような内容。Zodiacはこのブログにも以前書いたことのあるクラブで、そこまで広さはない。半地下に降りるため、換気もそこまでよくはない。

www.jakartanikki.com

 ソーシャルディスタンスをどのように守るのかは、実際に現地で見てみないとわからないが、おそらく席を空けて営業しているのだろうと予想する。いわゆる一般の飲食店のように、座らせない席を設けているのだろう。

これらのルールの中で興味深かったのは、「写真や動画の撮影禁止」である。店内の様子を撮影され、SNSで拡散されることを恐れているのか。どんなに店がメッセージを出そうと、ルールが守られないことは大いに考えられるし、その様子が知れ渡るとよくないという考えから撮影禁止を掲げているのであろうか。

あとは、10万人を超えるPCR陽性者を出している中で、まだDJ Barに行くような感じではないと考える人もいるであろうことから、写真などに写った人の風当たりを悪くするから撮影を止めようとしているのであろうか。

他にも何かルールにする理由はあるかもしれないが、もし上記の通りであれば、とても日本に似ていると感じた。僕自身、写真や動画をSNSヘアップするのを止めようという声を実際に日本で聞いたこともSNSで見たこともある。もちろんこれは自粛レベルであるが、Zodiacの場合は店のルールとして掲げられている。

叩かれないように写真や動画を撮らないように気にするのは、インドネシアでも同じなのではないか。仮にクラスタが起きると、犯人探しにも使われてしまう恐れもあるので、その辺りも視野に入れているのかもしれない。

個人的にクラブっていうのは、音を楽しみ、人とコミュニケーションを取るところであって、写真や動画を撮るところではないですけどね。もちろん僕とは違う人もたくさんいるので、触れるべきところかもしれないけれど。

ただ、名前や連絡先を書かないと入店できないのは非常にいい。これこそクラスタが発生しても、追いかけることができるからね。

 

日本でもContactやVision、DJ Bar Bridgeを運営しているグローバルハーツは、対策としてホームページでルールを発表している。連絡先がわかるように空メールを送信することがルール化されている。

個人的には今回のCOVID-19により、クラブでも電子決済が進むといいなと期待している。グローバルハーツでも、電子決済推奨の文字がありますね。

その他、中目黒solfaやbatica, counter clubの運営や、渋谷THE ROOMやKOARA、ORGAN BARなどなども、ホームページやSNSで同じようなメッセージを出している。その辺りの飲食店よりもルール化はされているのではないだろうか。

そして、店ごとのルールを守った上で楽しみましょうと言っている。ただ、英語で出しているのはグローバルハーツぐらいだった。今はそこまで外国人が来ることもないかもだけど、今後インバウンドを狙うのであれば、アナウンスも英語で準備をした方がいいだろう。

 

店からもガイドラインを出していて、さらにイベント/パーティーオーガナイザーやDJからも、さらに細かなCOVID-19対策のアナウンスがされる光景を見るようになっている。一方で、そこまでアナウンスをしていない人もいる。

あまりここで両者の比較をしたくはないが、一つだけ。もしどこかのクラブでクラスタが発生したとき、その場のDJやオーガナイザーが細かなアナウンスをしていなかったとしても、犯人探しをして吊し上げたり、「こいつらのせいでまたシーンが悪く思われた」などとは言って欲しくないな、と。

アナウンスするしないについてはあくまで犯罪ではなく、個人個人の考え方の違いもあるだろうから、このようなことで身内で揉めるのはもったいない。敵ではないのだしね。

今の時期にパーティーを開くことは、ある程度のリスクはどうしても生じてしまう。これはどんなに綺麗事を言っても、そうだと思う。だから一番の危険回避は、パーティーをやらないことです。そしてそれは客側も一緒で、ある意味自己責任のようなところはある。理解した上で遊びに行かないとね。

 

しかし、今の時期にオーガナイズをしていなくてよかったと思っている自分がいるのは事実。正解がないので、どのオーガナイザーの対応も間違えているなんて言えない。

ただ、もしいまオーガナイザーをやっていたとしたら、店との話し合いによるけど、SNSを用いた幅広い告知はやらないだろう。クローズドな空間での告知か、LINEやメールを用いた個別での告知をするかな。ソーシャルディスタンスを守るため、ハコの規模によっては人もそこまで呼べないだろうからね。

すべてが「もしも」の話だし、実際その場に自分が置かれたらどんな対応するかは、やっぱりわからないですね。正解がない中で模索をしている皆さんには頭が下がります。

 

ということで、本日の1曲はこちら。

metafive.lnk.to

まだYouTubeはないのですね、METAFIVEの新譜「環境と心理」。もともと好きな人たちばかりが集まったプロジェクトなので、発足と同時に気になっているバンド。新譜は出ればとりあえず聞いている。

今作は、小山田圭吾がリードヴォーカルだけど、曲にめっちゃマッチしてる!けっこうヘビロテしそうな1曲ですね。

 

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