ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

現地採用として働いていて思うこと。

今週は水曜日が休みだったため、いつも以上に短く感じた。仕事量が増え、時間が経つのも早い。これまで2人でやっていたことを、1人でやるようになったのだから、そりゃ当たり前だ。

いい意味で受け取れば、現地採用だからと差別をされていない。日本人だからと同じ扱いをされる。だから、厳しさも同じ。これまで以上にシンガポールやタイの駐在者とのやり取りも増え、連絡することも多くなった。当たり前だけど、全く差別されないし、同じように扱ってくれるのは有り難くもある。当然、責任も重いし、責められることだってある。

しかし、給与面はそうではない。現地採用と駐在者では、明らかに違う。「自分が飛び込んだのだから文句を言うな」「ローカルスタッフよりは給料いいだろう」そんな声はもちろんあるだろう(実際に言われたことはないけど)。でも、仕事量は変わらないし、むしろ今の自分はそれ以上ではないかと勘ぐることもある。それでも、駐在員に比べれば待遇面は、明らかに少ないのは事実。

この点だけでも、現地採用をおすすめしないという人のブログや意見を見たり聞いたりしたこともある。確かに筋は通っていて、どうしても海外で働きたいならば、海外拠点のある日本企業に転職し、そこで海外に出れるようにしていった方がいいという論調だ。間違っていないし、実際その身分になると、なんでだろうと思わないと言ったら嘘になる。

ただ、最近はその怒りさえモチベーションに変えられているので、自分にはプラスに働いている。全員認めさせてやろうってどこかで思っている。その上で、今後の進退も考えてみようってなっている。このようにマインドを変えられないと、現地採用は、それはそれでキツイのかもしれない。会う客先の日本人は、ほぼ駐在員だし、社内でも同様だ。しかし、日本人ということで、ローカルとは違う扱いにもなり、当たり前のように責任を求められる。だから、とくに僕のように30代後半から移住を決断した場合は、考え方を柔軟にしていないと、恐らくやっていけないだろう。

もちろん会社によって違いはあるでしょう。現地採用ということで、あまり責任を持たされずに扱われるところもあるかもしれない。すぐに辞めてしまう現地採用が多かったところだと、そんな感じかもしれない。だから、入ってみないとわからない部分はあるけど、必ず言えるのは、自分次第(It's up to you)ってこと。この言葉は、学生時代に指導教授に言われて、異様に覚えている。

もちろん、助けてくれる人はたくさんいる。それに、当たり前のようにインドネシアにいながら、日本やシンガポールと電話で話すなんていうのが日常なので、そこだけを見れば面白い。距離は遠いし、直接会ったこともない人と仕事をこなしていく。そんな経験ができるのは、思い切って現地採用として飛び込んでみたからこそ。

だから、ありきたりな答えになってしまうのだが、現地採用として働いてみたいと考えている人は、柔軟に考えられることと、それでもどこかで折れない筋を自分の中で持っていることが重要ではないかな。海外で生活したいと入社はしてみたけど、全く働かないは論外。仕事をしにくる感覚でいないとダメです。言語力を求める企業もあるけど、それ以上に仕事ができなければ生きていけない。

僕自身は、海外で働いてみて得るものは多い。しんどいと思うこともあるし、待遇の違いにイライラすることもある。社内の飲み会で、何で割り勘?なんて思うことは、正直今でもある。でも、全部含んで面白いなーとなっているし、いつかネタにもできるだろうし、駐在員に比べると自由だと感じられる。現地採用だからこその楽しみもあるって思う。冷静に駐在員とローカルを見れるし、日本本社に縛られていないので、やりたいようにできることだってある。自分次第で現地採用をいいものにも悪いものにもできる。移住の決断は大変だし、強くオススメはしないけれど、飛び込んでからの生活は自分自身でデザインできるはず。そして、飛び込むと見たことのない世界が広がっている。

 

ふと、このブログを書き始めた最初の動機は、「これから海外で働こうとする人、とくに現地採用を考えている人に何か伝えられることがあるのではないか」だったことを思い出し、こんな内容を書いてみた。また現地採用のことについては、気が向いた時に書こうと思う。

 

本当は、Daniel WangとPeggy Gouのことを書こうとちょっぴり思っていたけど、もう少し彼らの言っていることを読んだり聞いたりしてからだな。2人とも好きなので、個人的には複雑な気持ちですね。

 

ということで、本日の1曲はこちら。


Touch of Class - Anything

Listen on Apple Music 

疲れてんだろうな(笑)。そんなときは、フィリーソウルを聴きたくなる。たまたまレコード販売サイトで見つけてしまったTouch of Classの「Anything」。7inchが出ているらしい。1981年に出たアルバム収録曲。多幸感満載で最高っす。ずっとフィリーソウルが流れているBarがジャカルタにあったらいいのにな。探してみよう。

 

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