ジャカルタでの日々

アラフォーでジャカルタに移住した体験談

明日は祝日です。

明日は「ムハマッド昇天祭」という祝日のため、会社はお休みです。イスラム教の開祖、ムハンマド(マホメット、モハメッドとも言うようです)の昇天を記念する日だそうです。インドネシアはイスラム教の信者が多数を占めておりますが、その他にもヒンドゥー教やキリスト教、仏教などの信者もいらっしゃるので、それぞれの宗教の記念日などは祝日になります。先月はヒンドゥー教関係のお休みがありました。そしてさらに謎というか、よく理解できていないのが、選挙の日もお休みになります。今月17日はインドネシアの大統領選挙が行われるので、平日なのですが、この日は祝日扱いです。なお、この大統領選挙は連日ニュースでも報じられており、またこの大統領選挙の結果を見てから投資を決めるという企業もあり、僕が行っている客先でもこのような話題は出てきます。もちろん僕には選挙権はないのですが、注視していることに違いはありません。仕事にも関係が出てきますからね。

 

僕の運転手さんもイスラム教徒です。そのため、外出時に12時ごろになると、お祈りに行きたいと僕に告げ、もちろん僕はいいよと返事をしています。そうすると僕が昼食を食べる間に近くのモスクへ行ってしまいます。モスクが近くになくても、モールやガソリンスタンドにも祈りの場があるので、そこでお祈りをしています。その中はどんな感じなのかは信者ではない僕は足を踏み入れたことはありません。また特に金曜日のお昼のお祈りは重要で、必ず時間を作るようにしています。宗教は難しいですが、生活に根付いているので、郷に入れば郷に従えではないですが、受け入れるようにしています。仕事が優先ではあるのですが、このお祈りの時間も加味した上で、仕事も動いていかないとならないと個人的には思っています。

 

ちなみに僕の遠い親族は皆、同じインドネシア人ですがキリスト教徒です。スラウェシ島の北部、manadoという街が出身なので、その街はほとんどがキリスト教徒という、インドネシアでも異色の場所として知られています。そのため、全然慣習は違いますね。ご飯を食べる前にお祈りをしたり、僕の歓迎会の時もみんなで輪になり、代表者が3分ほどスピーチをして、みんなでお祈りをしてからパーティーが始まるという感じでした。もちろん彼らは食べてはいけないものはないので、酒は飲むし、豚も牛も何でも食べるので、年末に2人の若い遠い親族が日本に来た時も、どの店に連れて行ってもいいやとなれました。イスラム教徒だとそうはいきません。豚骨ラーメンなんて以ての外です。だからジャカルタにはパイタンを出汁にしたラーメンが多いです。僕は好みなのでですが、少々豚骨ラーメンは恋しいなとなってますね。あと、魚介系のラーメンもまだ出会っていないかな。かつおダシは普通にスーパーには売っているので、あってもいいのだろうけど、さっぱりした味がこの国では受け入れられないのかもしれませんね。

 

毎日モスクからはコーランが聞こえますので、その辺りはもう慣れました。何となく聞こえる時間もわかってきているので、今このぐらいの時間かとも思えるようになりましたね。言い方は良くないですが、時報みたいです。ただ、いろいろな宗教の方がいますが(僕が勤務している会社にもヒンドゥー信者も何人かいますからね)、皆さん、宗教なぞ関係なく人付き合いをしているし、とても平和な光景だなと少なくとも今僕が見ている範囲では感じます。先日、ニュージーランドのモスクであった不幸な事件は、インドネシアの同僚からその日すぐに教えてもらったのですが、とても悲しんでいました。これが通常の感覚なのだろうなと考えました。

 

僕は就労ビザでこの国にいるのですが、ITASという身分証明をするものをデータでいつも携帯しています。身分証明証になるのです。これを提出する時にも宗教を聞かれるのですが、普段はあまり考えないのですが、一応、実家の墓は寺にあるので、仏教ということにしていますが、インドネシア出身の母方の祖母はキリスト教だったし、その夫である僕の祖父は神道でした。まぁ、ちょっと僕が特殊なだけとは思いますけどね。だから、自分は一体、どの宗教なのだろうかと考えることもあります。なお、2人のお墓はメモリアルパークというどの宗派の人でも建てられるお墓にお骨を納めております。

 

まぁ、あまり考えすぎず、でも受け入れる気持ちでいることが自然でいいのだろうなと個人的には思っています。でも、来月から始まるラマダンの時は少し気を遣ってしまいそうだなぁと何となく感じています。その時になったら、どうするかを周りを見ながら判断していくことになるとは思いますけどね。

 

さて、そんな今日の1曲はこちら。

Gelora Asmara - Groove Bandit

 

 移住してすぐにハマった一曲。90年代の楽曲ですが、Evergreenな曲で、カバーもされているし、今でもこちらのClubでは掛かっているようです。無茶苦茶いいですね。HOUSEにも混ぜられるので、昔から知っていたらDJで使っていましたね。